環境カウンセラーの日々

2008年、環境カウンセラー(環境省)資格を取得したのを機にブログを開設。 自然環境、旅、モノなどについての独り言。

2010.11.25(Thu)

オオサンショウウオが遡上できる堰

自分が所属する「武庫川上流ルネッサンス懇談会」主催の「オオサンショウウオが遡上できる堰堤つくり」に参加した。
http://www.sanda-river.jp/kondankai/kondankai_top.htm

場所は三田市北東部の羽束川中流域。
里山が広がる農村部でちょうど紅葉が見頃だった。


その羽束川に国の特別天然記念物オオサンショウウオが生息する。
普段、オオサンショウウオは縄張りをつくって、河川の広い範囲に散らばって生息しているのだが、夏の繁殖期になるとオスとメスが互いを求めて川を遡上する。
しかし、その遡上を遮るのが人工的な堰堤(えんてい)で、それが障害となって堰の下でオオサンショウウオが立ち止まってしまう。
(実際に夏の繁殖シーズンの夜、この場所では簡単に多数のオオサンショウウオを観察することができる)

羽束川の堰堤

オオサンショウウオは長生き(60〜70年くらい?)できるので、5年や10年繁殖できなくても個体数が激減することはなく、人がオオサンショウウオの絶滅の危機に気づきにくい。
しかし、この様な堰堤が残されたままでは繁殖ができず、オオサンショウウオの社会でも「少子高齢化社会」が密かに進行するにちがいない。

そこで、「武庫川上流ルネッサンス懇談会」は「小さな工夫で大きな成果」を目指して、オオサンショウウオが遡上できるような通路を作った。

●コンクリート枠
あらかじめ兵庫県宝塚北土木事務所(旧三田土木)がコンクリートの枠だけは重機で搬入してくれていた。
その枠内に、河原の石(人頭大〜握りこぶしくらいの大きさ)を人海戦術で埋め込んでいく。

●作業中
懇談会のメンバーだけでなく、一般の方々もボランティアで参加していただいた。大きな石は転がしながら、小さな石はいくつも抱えながら、隙間を埋めるようにどんどん詰め込んでいく。

●アカハライモリ
持ち上げた石の下には同じ両生類のイモリがいた。
イモリには気の毒だが、別のすみかに強制的に立ち退いてもらうことになった。

●完成
コンクリート枠内は石ころと砂で埋まり、コンクリートを隠すようにオオカナダモを上に載せて仕上げる。
実際にオオサンショウウオが堰堤の上流に移動するのは夏なので、この成果を見るのは未だ先のことになる。

●オオサンショウウオ
ちょうど一緒に作業していた兵庫県自然保護協会の方が、この堰堤下の穴の中にいたサンショウウオを捕獲し、身体計測を行うのを見学した。
(特別天然記念物なので文化庁の許可がないと、触ることもできない)

自然保護協会では羽束川に生息する個体ほぼすべてにマイクロチップを埋め込み、生態調査を行っているそうだ。

興奮すると体表から乳白色の液体を出し、それが「サンショウ」のような刺激臭がするらしい。
今回は水温が低いせいか、自然保護協会の人が身体測定をしても大人しくしていた。
この捕獲個体は全長58cm、体重1.9Kg。

オオサンショウウオの眼(矢印)
ちっちゃ〜

作業は10数人ほどの労力で午前中の1時間半で終了した。
大がかりな工事でもなく、これだけの省エネ作業で天然記念物オオサンショウウオを保全することができる。
  1. 2010/11/25(木) 23:13:39|
  2. ビオトープ|
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2010.11.09(Tue)

猪名川外来植物研究会

11月の小春日和の休日、「猪名川外来植物研究会」の現地勉強会に出かける。
元々、研究会の一員に加えてもらっていたのだが、他の用事と重なることが多く「幽霊会員」になってしまっていた。

●目印の旗
国道171号線軍行橋あたりの河川敷はスポーツ広場として整備され、大勢の人で賑わっている。
この旗がないと勉強会をどこでやっているのか探すのが一苦労。

●放置されたままの河川敷
ヤナギ類の樹木にアレチウリやクズなどのツルが絡まり、水際に近づくこともできない。

●「猪名川外来植物研究会」の勉強会
外来種がはびこりすぎている猪名川から外来植物を除去し、在来種に置き換えようと「里と水辺研究所」が事務局となり、国土交通省猪名川河川事務所がサポートする研究会。
会員は伊丹市などで活動するNPO、伊丹市の職員、伊丹の中学校、猪名川流域で清掃活動などを行う団体などざまざまなグループが集まっている。

●アレチウリ(特定外来種)
9月〜10月に発芽した個体は種子がつくことがあり、これを駆除する。

猪名川では植物全確認種数347種のうち30%を超える113種が外来種とのこと。
これはありがたくない全国トップクラス。

●駆除作業
アレチウリ、オオブタクサ、キクイモなどを人海戦術で駆除する。

●再生したオギ群落
重機による堤防の切り下げ→オギの植栽→外来種の駆除を行った結果、この秋には見事なオギ群落が復活した。
(真夏の外来種の駆除がかなり大変だったとか・・)
このオギの中を歩くとバッタ類もたくさん飛び出してくる。

●河原の植生(向こうは国道171号軍行橋)
水際からタデ類(赤色の植物)、オギ群落と本来の植生に近い状態になってきた。
見た目も美しい風景だ。

●石の河原と早瀬
これは手を加えた部分ではなく、今年前半の数回の大水によって自然にできたもの。
「出水」という攪乱によって自然も再生することができる。






  1. 2010/11/09(火) 23:19:57|
  2. 観察会|
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2010.11.06(Sat)

アイス&もみじの多様性

岩国・錦帯橋ではアイスクリーム、広島・宮島ではもみじまんじゅう、それぞれの地で小売店の競争が激化し、すごいことになっていた。

まずは錦帯橋。
●錦帯橋
この橋を渡りきった正面に土産物屋や飲食店が並んでいる。

その中でも目を引くのが「アイスクリーム」
特に「むさし」と「佐々木小次郎屋商店」の2つが競い合っている。
「むさし」は実に100種類以上を販売している。
http://www.sky.icn-tv.ne.jp/~soft-100/

われわれは、前を歩いていたお姉さん方の「小次郎の方が美味しい」という話し声を耳にし、小次郎商店に直行した。

●小次郎商店カウンター

●小次郎アイス
左から「モンブラン」「カボチャ」「抹茶」
冒険して失敗してしまっても、無理して食べないといけないので、結局、無難なものを選んでしまった。

かなり美味しく、他のも食べてみたいと思いつつ、1つで満腹してしまう。
他種類あるのは選択の楽しみがあるものの、実際はそのうちの1つしか食べられないとなると多種類の意味がないようにも思える。

こんなに多種類を売るのなら、安い値段で少盛りアイスを用意し、何種類も食べられるようにした方が、その特徴を生かせるのでは・・

結局、1つ食べただけで満足してしまったので、「むさし」との味比べもできなかった。
「小次郎敗れたり!」ということにもならなかった。

次に宮島の「もみじまんじゅう」
学生の頃には「こしあん」「粒あん」くらいしかなく、その後、人からのお土産で「抹茶」や「チーズ」をいただき「こんなんも出てるんや〜」と珍しがったが、今回、行ってみてびっくり。
チョコレート、みかん、ゆず、アーモンド、アップル、紅芋、カボチャ・・
さらにチーズも生チーズプレーン、ブルーベリーチーズ・・と細分化している。

もみじまんじゅうの場合は種類が多くても、1つ80円〜120円くらいで、店によっては試食できるので何種類も味見することができる。

すべて食べたわけではないけれども、坂本菓子舗の「もんぶらん(季節限定)」、対岸・宮島口おきな堂の「栗(季節限定)」、にしき堂「生もみじ」などが気に入り、お土産となった。

●左「もんぶらん」(坂本菓子舗)、右「栗」(おきな堂)

●「もんぶらん」なかみ

●「生もみじ」(にしき堂)
  1. 2010/11/06(土) 23:57:37|
  2. 食べ物|
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2010.11.04(Thu)

観光地の生き物たち?宮島

今回は家族サービスということもあって、宮島で宿泊することにした。

学生時代を広島の街で過ごし、その後も何度か広島や宮島を訪れたことがあったが、夜の厳島神社を見るのは今回が初めての経験だ。

●夜の商店街
世界文化遺産に制定されてから、フェリーが到着するたびに大勢の観光客が島に降り立ち、昼間は賑わっている土産屋の通りも、夜8時には閑散としている。
温泉街ではないので、浴衣姿で湯巡りをする人もいない。

●黒い影
その商店街を徘徊する黒い影。
その正体は・・?

●厳島神社大鳥居
厳島神社社殿と共に大鳥居がライトアップされ、水面に反射している。
土曜の夜にもかかわらず、それほど人は多くない。

●タヌキ
商店街見かけたものとはまた別の個体。
神社の近くで見かけ、その後を追った。
こちらの存在に気付いているハズなのに、一目散に逃げる様子でもない。
一定の距離を保ちながらスタスタ歩いている。
餌付けはされていないが、人の存在には慣れている様子。

●シカ
夜のシカを見るのも初めて。
木陰で休眠中の個体もいるし、画像のようにイカ焼き屋台を嗅ぎ回っているのもいる。
少し前までは餌付けの弊害として、弁当や菓子類を人から奪うような凶暴なシカが出没していた様だが、最近、餌付けを禁止するようになってから、人とシカとがほどほどの距離を保っているように見受けられる。

●宮島ロープウェイ終点「獅子岩」付近
ここには昨年まで餌付けされたサルがいたが、今回は全く見られなかった。

元々、宮島には猿は生息しておらず、1962年に研究と観光目的で島外より持ち込まれ、その後、数が増え過ぎたため文化財や人への被害が目立ち始めた。
そのため、昨年より全頭捕獲が始まり、犬山市のモンキーセンターに預けることになったようだ。

●ニホンザル(2009年7月)
  1. 2010/11/04(木) 23:55:23|
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2010.11.02(Tue)

観光地の生き物たち?岩国編

家族旅行で山口県岩国と広島県宮島に出かける。

自然観察の旅ではなく、人の集まる観光地を訪れただけだったが、それでも生き物たちには出会うことができた。

●錦帯橋(岩国市)
橋の下を流れるのは錦川。
海に近い下流域にもかかわらず、また、上流にダムがあるにもかかわらず、この錦帯橋の下は清流で透明度が高い。
肉眼でアユ、カワムツ、オヤニラミ?を見ることができる。
四万十川の様に、夏にシュノーケリングをしてみたいようなキレイさだ。

●ノラ
橋のたもとには土産物屋が多く、ノラネコも多く見かける。
土産物屋でエサを十分もらっているせいか、観光客に媚びることもなく、また過剰に警戒もせず、人なつこく近づいてくる。

●岩国石人形ミニ資料館
岩国に「石人形」があるのは知っていたが、看板のように「日本三大珍品玩具」だったとは・・。
ちなみに他の2つを調べてみたら「十勝だるま(北海道)」と「鈴懸け馬(鹿児島県)」だそうだ。
聞いたことないなぁ。


●看板

●石人形「大名行列」
実は石人形というのは、水生昆虫のニンギョウトビケラの巣(小さな石を組み合わせてミノムシのような巣を作る)を人形に見立てて、大名行列風に貼り付けたもの。

●ニンギョウトビケラの幼虫と巣(三田市羽束川産)
ニンギョウトビケラ自体は岩国だけにいるものではなく、全国の清流に生息するが、ここ錦川産のものは石の色合いや形状が人形に見える。

●土産物
「大名行列」は高価で手が出ないが、2つ3つを石や木に貼り付けたものなら手頃な値段で、「水辺の観察会」の話のネタに1つ購入することにした。
  1. 2010/11/02(火) 23:08:18|
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